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動悸が止まらない原因は?ストレス性のうつ病かも

心臓が急にドキドキすることはありますか?動悸が起こる原因はいくつかありますが、その一つにストレス性のうつ病の可能性があります。動悸はうつ病の初期症状でもあるので、早めの対応を心がけましょう。

動悸が止まらない?最近ストレスを感じている方はうつ病の可能性

動悸はストレスによって起こっている場合も有ります。動悸以外にも、身体が不調気味になってくると倦怠感や疲れが気になってくるでしょう。そして何事も面倒に感じて外に出る事すら億劫に感じてしまいます。これはうつ病のサインかもしれません。

いくら健康な人でも、突然激しい運動を行ったり、きつい作業をしたり、極度の緊張にさらされると脈拍や心拍数が上昇し、動悸が発生する事がよくあります。

このような動悸は、通常時が経過すれば治ってくるものですが、もしもそれがうつ病の初期段階としての動悸だとしたら事態は少々厄介です。

うつ病の初期症状として動悸が現れると、激しい運動をしたわけでなくても突如発作が頻発し、さらに不安になってストレスがたまってしまいます。これは悪循環となり、どんどん気落ちてしていく原因になります。このような症状は特に「心気症」と呼んでいて、強いストレスが続く事で発生します。

パニック障害やうつ病によく見られる動悸

動悸や震えの症状が顕著に現れる障害としては「パニック障害」が有名ですが、パニック障害にはうつ病が併発している事が多いです。

パニック障害では、発作が起こっていない時は問題ないので、パニック障害と診断される前にうつ病と診断されるケースもよくあります。しかし厳密にはこの二つには違いがあります。

  • パニック障害…突発的に不安に襲われる
  • 鬱病…慢性的に不安感が継続する

パニック障害の発作を繰り返す事によって、「またいつか発作が起こるのでは…」と懸念し、不安要素が大きくなってうつが発症するケースもあります。動悸も放置しているとどんどん悪化していくので、早めに病院で相談してみましょう。

ストレスによる動悸とは?

動悸は様々な原因で発生するものですが、その要因の一つとして「ストレス」が挙げられます。過剰なストレスを受けると心身に悪影響を及ぼします。

ストレスで動悸が起こる原因には主に下記の二つあります。

自律神経が乱れる

自律神経系というのは交感神経と副交感神経からなり、私たちの全身に分布して、無意識のうちに自動的に身体の機能をコントロールしてくれます。例えば私たちは無意識に呼吸してしまうし、心臓も動いています。これらは自律神経の働きのおかげなのです。

自律神経系の調子が良いのは、交感神経と副交感神経のバランスが良好だからなのですが、過度な緊張状態にあると、これらの神経バランスが崩れてしまい、特に交感神経が優位になります。交感神経が活性化すると血圧も上昇し、心拍数が上がってしまいます。これによって動悸が生じてしまうのです。

ストレスホルモンが増える

ストレスを感じた時に分泌されるストレスホルモンには、体内の血流を増やす働きがあります。血流が増えればそれだけ全身に多く栄養や酸素が行き渡る事になりますよね。また血圧と心拍巣もそれに応じて上がっていきます。

このように、私たちはストレスを受けるとストレスホルモンの分泌が増え、血圧が上昇し、心拍数が増えて動悸を感じやすくなるのです。

動悸がうつ病に連鎖する理由について

なぜうつ病で動悸が発生するのはさだかではありませんが、動悸が発生する事でどんどん不安感も募り、落ち込み、心臓がドキドキしてパニック状態になってしまうと考えられます。恐怖や不安が同時に出るのがうつ病による動悸の特徴でもあります。

このような症状が繰り返し見られたら、一度検査してもらう事で安心感を得る事もできます。きちんと病院で診察を受け、自分で症状を把握しておく事も大事です。動悸の原因が特定されれば少し気持ちも落ち着くでしょう。

ストレス原因の動悸を応急処置する方法

人は緊張していたり、大きなプレッシャーを感じたりしている時は動悸に襲われがちです。病気として考えるならば、「発作的頻拍症」、「不整脈」と言えるでしょう。

いったん医師から診断を受けたら、

  • βブロッカー
  • 抗不整脈剤

などの安定剤を用いて応急措置してもらう事ができます。

また、楽な姿勢で休憩をとり、深呼吸して落ち着くのもいいでしょう。それでも改善が見られない場合は、椅子に座ってしばらく目を閉じているだけでも効果があります。

この時、片目を指で軽く抑えて圧迫するといいです。神経が刺激されて心拍数が少し減るので動悸も緩和されるでしょう。

ちなみにこの応急措置は、スポーツドクターが緊急時に行う方法でもあり、1~2分で効果が出て即効性が期待できます。

また、冷たい水を飲んで神経を刺激するのもいいでしょう。心拍数が減って動悸がおさまっていくはずです。水を飲んだ後は深呼吸しておくと尚いいです。

以下、応急措置法をまとめました。

  • 椅子に座って目を閉じる
  • 深呼吸する
  • 楽な姿勢をとる
  • 片目を軽く圧迫する
  • 医師に安定剤を処方してもらう

動悸は深刻な病気の可能性もある?

動悸がする原因は過度な緊張やストレスが挙げられますが、睡眠障害や突発的な運動が原因で動悸が激しくなる事もあります。

すぐにおさまる動悸であれば問題ないですが、繰り返し起きたり、長く続いたりする場合には、心筋炎や心臓弁膜症などの可能性もあるので、一度病院で検査してもらうとよいでしょう。

まとめ

  • 動悸がストレスによって発症している場合はうつ病の初期段階である可能性があります。
  • 過度なストレスによる動悸の原因は自律神経の乱れやストレスホルモンが増加することによるものが多いです。
  • 先ずは医師に診断をしてもらうようにしましょう。応急処置は深呼吸する、姿勢を楽にするなど簡易に対応できることからはじめてみてください。

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